パキスタンの祝日とイスラム行事
イギリスに支配されていたパキスタンが、ラホールで独立を決議した(パキスタン決議)
パキスタンデー(Pakistan
Day)です。
8月14日
1947年8月14日にイギリスからパキスタンが正式に独立したことを記念した
独立記念日(Independence
Day)です。
アラマ・イクバルという哲学者(建国の母でウルドゥー詩人)の生誕日、
イクバルデー(Iqbal
Day)です。
パキスタンの初代総督であるムハンマド・アリ・ ジンナーが1867年12月25日に
生まれた記念日、ジンナー生誕日です。(Birth Day of
Quaid-e-Azam)
次に、毎年日が変わる祝祭日についてです。
イスラム暦(太陰暦)は1年が354日で、世界共通の太陽暦(1年が365日)より11日少ないので、これらの祝祭日は毎年繰り上がり、イスラム教の国々では、それぞれの宗教指導者が新月を確認して、祝祭日を決めています。パキスタンの祝祭日は、日本の祝祭日のように日が決まっているものと、決まっていないものがあります。それはパキスタンの暦であるイスラム暦が、太陽の動き方から作られた太陽暦ではなく、月の動き方(満ち欠け)から作られた太陰暦だからです。月の動き方で決まる祝祭日は、
Eid Milad-ul-Nabi(イッド・ミラード・アンナビ)(1日)
Eid-ul-Fitr(イッド)(3日)
Eid-ul-Azha(バクライッド)(3日)
Moharram(Ashura)(アッシュラ)(2日) の4種類があります。
ある日、イブラヒムのもとに神からのお告げがありました。「神への捧げ物は、息子イスマールにしなさい!」と。そしてイブラヒムは、息子イスマールを山に連れて行きました。そしてイスマールの胸にナイフを突き付けました。その時、神の声が聞こえてきました。(君の忠誠心は、よく分かった。今後、羊を神の捧物にしなさい。) その後、イスラム教の行事となりました。その日には、みんなきれいな服を着て、親戚中集まってモスクへ行って、お祈りをした後、アラーの神のためにバックラ(ヤギ)や羊などの動物を殺し、1/3は自分で、1/3は貧しい人に、1/3は親戚の人に分け合います。
ハッジュという巡礼後のお祭り(犠牲祭)です。
Moharram(Ashura)(アッシュラ)
イスラム教の予言者であるムハンマドの孫(フセイン)やその兄弟達が殺されたことを追悼する日です。特にシーア派の男性信者は鎖やムチで自分の背中をたたきながら町中を行進します。
ムハンマドの生誕日で、友人や親戚を招待してムハンマドの話をしたり、コーランを読んだりします。
Eid-ul-Fitr(イッド)
ラマダン(断食月)後の祝日です。 ラマダンとは、イスラム教の聖典コーランに基づく信者の義務で、イスラム暦では9月のことです。この期間、日の出から日に入りまで飲食や喫煙が禁じられ、苦行を通じて連帯感を築きます。ラマダンは、予言者ムハンマドがアラーの神からコーランの啓示を受けたとされる聖なる月ですが、日の入り後は家族で夜更けまで夕食を楽しみ、お祝い気分を盛り上げることもあるそうです。